BEDについて

『眠り』に対する音楽家達の様々なアプローチ 

会場の中心にベッドを1つ用意し、そこに人が入る。(その人を「眠り人」と呼ぶ)
その周りを演奏家達が囲み「眠り人」を眠らせるための演奏をする。


果たして「眠り人」に眠りは訪れるのか?

【BED】−眠り人のための演奏会−は「眠り」をテーマとした演奏会である。
「眠り」という場のための演奏の可能性を模索してきた。

[公演歴]
2009年5月初演(映画美学校/京橋)    
2009年9月第二回公演(映画美学校/京橋)    
2010年6月第三回公演(BankART/横浜)
2011年2月第四回公演(トーキョーワンダーサイト/渋谷)

[受賞]
Tokyo Wonder Site
Tokyo Experimenta Festival -Sound, Art & Performance- 2011 奨励賞受賞

眠り人(システムとして)

この作品は歌など、言葉によるメッセージは無く、演奏する行為によって作品が成り立っている。観客ではなく“眠り人”という象徴に対して演奏する構造は、演奏者にとって観客を中立的な存在にしている。演奏のベクトルは“眠り人”に向けられていて、それを観客に注目されているという状態がうまれる。その上、眠り人はただ眠るだけで何も出来ない。これは「観客に対して演奏される音楽」ではない。また、BEDはそれぞれの音楽家達の合奏による即興であり、ある一人の人間のコントロールによって生まれる作品(ジョンゾーンのコブラ等)とは異なっている。眠らせようとするミュージシャン達のアプローチを聴くイベントであって「眠らせる」事が全ての目的ではない。

“眠り人”はこのイベントの象徴であり、生命の象徴。

生きとし生けるもの、すべてに「眠り」はやってくる。
紡がれて行く音は演奏者の作る物語なのか、それとも”眠り人”の見る夢なのか。
音楽はその境界線を溶かして行く。

大切な事は、小さな声で語られている(ポエムとして)

 人は繋がりを感じることで安心感を得られる。相手を感じるには、小さな声に気づく力が必要になる。「小さな音」に耳をかたむけ、「小さな声」に耳を澄ませる。今まで気付かなかったことに、気付いて行く。

相手の呼吸が聞こえたとき、私達は繋がりはじめる。

日常の中で見過ごしてしまうような小さな世界にこそ、大切な物語がある。
それは大きな世界、そして、すべての問題に繋がる。

何気なく触れた小さな世界に耳を澄ませ見つけることもある。音楽は小さな音でもしっかりと伝える力を持っている。
私はそれに気づくことの出来る耳を持っていたい。

About BED

The Various Approaches musicians take to the theme of sleep.

'THE SLEEPER' gets into a bed we prepare in a designated space.
The musicians and the audience surround THE SLEEPER.
We have three rules,
'Send the SLEEPER to sleep',
'Don't wake them up',
and 'Don't stop playing'.
Can we send THE SLEEPER to sleep?

THE SLEEPER as a system

This project is based on the way we play music rather than messages through songs or words. THE SLEEPER is perceived as a symbol not an individual. Although the musicians are aware of their music is directed entirely towards THE SLEEPER. For the audience, this system creates a situation where they find themselves in an ambiguous relationship with the performance.